隣の芝は青い

 分かっています。分かっています。人は人、自分は自分。でも、やっぱり、他人と比べてしまう自分がいるんですよね。人のやっていることは良く見えるし、それをみると焦ってしまう・・・。
図工の作品なんか特にそうです。隣の先生が指導すると、それはそれは立派な作品になります。一方私がやると・・・ため息が出ちゃいます。こんな感じですから、子どもたちに指導するときも、子どもたちに「こうやるといい」「これは駄目」といった指導になってしまいます。のびのびした作品はなく、きれいな作品に仕上がってしまう。子どもらしい大胆な作品にならないのです。
 この間、絵はうまくないけれど、力強くて動きを感じさせる桜の木の絵に出会いました。そのとき、思ったんです。今まで、私はうまく描かせよう、見劣りしない絵にしようと必死でした。でもそうじゃないんですよね。子どもが描きたいという気持ちを持って、描きたいように描く。技術を教える事も大事だけれども、一番は、描きたい気持ちを育てることなんですよね。
 これからは、子どもたちをもっともっと誉めていきます。子どもたち一人一人のよさを認め、伸ばしていけるようでありたいです。そして、自分自身も自信を持って、人と比べる毎日ではなく、昨日までの自分と比べる毎日にしていきたいと思います。