前任校の校長先生から木倉成実先生の本をいただいた。ずっと読んでいなかったが、最近興味のある本も見当たらないので、ちょっと読んでみようと思って、手にとってみた。タイトルは「十代の青春をどう生きるか」。もらったときはすでに20代だったので、余計に読む気にならなかったのかもしれない。けれど、この本、読んでみると人として大事なことが分かりやすく書かれている。例えば「異見を聞く耳をもて」自分の考えを持つことは大事だけれど、その考えが常に絶対的と信じ、他の異見に排他的になったら、自分の精神の発達はストップしてしまう。自分を高めようと思うなら、自分と違う考えに耳を傾けることだ・・・。と言っている。
 いくつになっても、なかなか、人の考えを受け入れることが難しい私。他人に批判されると、何とか自分を正当化しようと取り繕う私。バリアをはって聞く耳を持たない私。結局意地を張って素直になれず、後味の悪い思いをすることもしばしば。
 人の話も子どもの話もまずは「そうだね」の一言から聞いてあげられたらと思う。もちろん、自分の考えを捨てるという意味ではなく、まずは相手を丸ごと受け止めるという意味で。